第1回研究会『金属の摩擦・摩耗特性向上の考え方と評価方法、および金属の破壊現象について』
10月25日に第1回研究会を開催し,大阪産業技術研究所和泉センターから講師を招いて金属の摩擦摩耗や破壊現象に関する講演をしていただきました。
はじめに道山主任研究員から「金属の摩擦・摩耗特性向上の考え方と評価方法」と題する講演がありました。耐摩耗性を向上させるには,表面を硬くすればいいという単純なものではなく,状況に応じた対策が必要ということでした。また摩耗試験の評価方法についても紹介があり,摩耗試験を行う場合には湿度などの環境が非常に重要という話がありました。
次に平田主任研究員から「金属の破壊現象について」と題する講演がありました。講演では,破壊トラブルで多い,疲労破壊や応力腐食割れなどとその対策について紹介がありました。
摩擦摩耗や破壊といったトラブルに関する相談は研究所に数多く寄せられます。それぞれの原因の究明と対策を考えるには,やはりそのようなトラブルに対応した経験が必要と思います。講師となった研究員は経験が豊富ですので,もしお困りのことがあれば,研究所にご相談いただければと思います。今回の講演会が参加者のお役に立つことがあれば幸いです。